荒島岳 2008.2.24


山  名   荒島岳 (1523m)
参加者    栗木、M、他12名
行 程    美濃加茂IC5:20・・・白鳥IC・・・7:40勝原スキー場登山口8:10・・・10:50しゃくなげ平・昼食宴会12:00・・・
        13:40勝原スキー場登山口14:00・・・16:15美濃加茂IC   
 寒波が襲来し、日本列島は大荒れの天気。当初計画していた銀杏峰は吹きさらしの尾根を登るうえ、頂上付近は台地状でホワイトアウトになると方角が分からなくなる。おまけに、滑降を予定している沢は急で雪崩の心配があるということで、急遽、目的地が荒島岳に変更された。このコースは、勝原スキー場から夏道に沿ってシャクナゲ平まで登り、最初沢沿いに滑った後、1015メートルのピークからは夏道に沿ってスキー場に戻るコース。スキー場を過ぎればブナ林の中なので風の影響も少なく雪崩の心配もない。
 それにしてもすごい天気になったもので、自宅を出る時から雪。犬山付近から国道も白くなり、雪の降り方もますます強くなった。高速道路上は除雪車がひっきりなしに除雪を繰り返し、白鳥ICまでずっと車の列がつながったままであった。白鳥から九頭竜方面に向かう車はほとんど無い状態であったが雪の量はますます増え、その上、強風で巻き上げられた雪のためホワイトアウト状態になることもしばしば。「荒島までたどり着けるかな。」「行くのやめようか。」「行ってもこの天気じゃ引き返すだけかな。」と泣きの入った会話が繰り返されるばかりの状態であった。渋滞と雪のため集合時間を40分オーバーして到着。駐車場にはすでに各地から皆さん集合。勝山からひろろさんkyuさん、岐阜からTOKIOさんグループの6名、関ヶ原から2名、岩倉から山猫まーこの知り合いと自分の5名。総勢15名という大所帯になっていた。
 車から降りると、すぐにヘルメットをかぶり、ゴーグルをしてから出発準備をしなければならないほど激しく雪が降っていた。手早く準備をして8時10分に出発。最初の1ピッチは例によってひろろさんのペースで息が上がる。ひろろさんとの山スキーは今シーズン4回目。スキー歩行に慣れてきたこともあり2ピッチ目からは息の上がらない速さでついて行くようにした。4ピッチ目、初めて自分が先頭に出た。深雪のラッセルは出来ないが今日の雪は深くなく歩きやすい。緩やかなブナ林の尾根を大きくカーブをとりながら登っていると、スキーの板の前から3分の1の所で雪に亀裂が入り音もなく崩れていった。あと20センチ板が前に出ていたら雪と一緒に谷に落ちていくところであった。尾根の縁により過ぎ、雪庇の上にのったのである。突然雪山の恐ろしさに遭遇し、身が引き締まる思いがした。
 最後の急登を登りきり、5ピッチでしゃくなげ平に到着。全員で記念撮影をした後、風下の斜面でいよいよ昼食の宴会である。次から次にごちそうをいただき、それだけでお腹いっぱいになるほど。まだまだ新入りの岩倉山岳会の面々は皆さんのお世話になり、また、ごちそうをいただくばかりで本当に申し訳なく思います。
 宴会後はいよいよ滑降。しゃくなげ平から、いきなりパウダーの急斜面にドロップイン。先週の練習成果の見せ所である。標高差190メートルであったがフワフワのパウダーを満喫。1015メートルのピークが右横に見える場所からピークを巻き、夏道の尾根に取り付く。ブナの大木が見事な尾根であるが右側には恐ろしい雪庇が出ている場所だ。その後、尾根の曲がり角を直進してしまい、一旦コースを見失う場面もあったが、トラバス気味に夏道に戻りリフト頂上を目指した。いつしか天候も回復し、時折太陽も覗くようになっていた。リフト頂上からは新雪の気持ちのよい斜面。調子に乗ってスピードを出しすぎ、先頭のカメラマン以外、ほとんど全員が同じ場所で次々と新雪の吹きだまりにつっこみ転倒するというハプニングが起こった。突然のフォーカスチャンスにカメラマンは大満足。スキー場はリフトが動いていたのは下半分だけ。客は数えられるほどの貸し切り状態。駐車場まであっという間に滑り降り本日の山スキー山行を締めくくった。
 来週は白川村の猿ヶ馬場の予定を打ち合わせ、それぞれの方向に帰路についた。高鷲スノーパークでワールドカップが行われている関係で、皆さん渋滞を避け大野方面に向かわれたが、我々岩倉組だけが白鳥方面に向かった。相変わらず九頭竜湖畔の道は真っ白。白鳥からも下道ばかりで美濃加茂に向かったが、渋滞することもなくスムーズに帰ることが出来た。
           駐車場は我々の車だけ
       猛烈に雪が降りむちゃくちゃ寒かった
    動き始めたリフトの下を1列になって登っていく
             ブナ林の中の登り   下の方は雪がとばされクラストと吹きだまりのミックス
           美しい樹氷の森が続く         気持ちのよい緩やかな尾根の登り
       標高が上がるに従って木々も真っ白               4度目の小休止
           いよいよ最後の急斜面         標高差100メートルを一気に登る
             しゃくなげ平に到着         今日も元気はつらつ、無事到着。
       宴会用の長〜〜〜い テーブル完成 あちらからも、こちらからもごちそうが廻ってくる宴会風景
              滑降準備完了       kyuさんの「私についておいで!」の一言で、
          さあ、いよいよ滑降開始
         全員こけまくった後、小休止 駐車場に戻ったときは朝の天気が嘘のように穏やかになっていた 来週は猿ヶ馬場だ!