日照岳 2008.3.9


山  名   日照岳 (1751m) 
参加者    栗木、M、他8名
行  程   美濃加茂IC4:45・・・5:40ひるがのSA5:55・・・荘川IC・・・桜香の湯・・・6: 40156号沿いの登山口7:05・・・
        10:30日照岳11:00・・・11:05昼食場所12:00・・・13:10156号登山口13:20・・・13:40桜香の湯13:50・・・
        16:10美濃加茂IC
 美濃加茂ICを出発する時から満天の星空に見送られ、これ以上ないような快晴に恵まれ、いやがおうでもテンションが上がる。気温は氷点下10度と冷え込み、登山口付近の雪はガチガチ。最初からスキーアイゼンを付けて出発。気持ちがいいほどアイゼンが利く。しかし、200メートルほど上がると雪はさらさら。道は登山口から緩い谷沿いに林道が延び、奥へ奥へと続いている。谷がやや急になりかけたところで、今度は左手の急斜面をジグザグに尾根まで登り上げる。前日のトレースがあり、ラッセルは全くないものの、斜度がきつく登りが辛い。尾根に登り上げ、斜度が若干ゆるみ一息。今度は尾根づたいにブナ林の中をどんどん高度を上げていく。1534メートル峰を右から回り込むと進行方向が西向きから南向きに変わった。斜度も緩やかになり、展望も一気に開けた。距離はまだ3分の1ほどあるものの、標高差は残り200メートル。遥か先に見えていた山頂がどんどん近づいてくる。1534メートル峰からは30分で山頂に到着した。
 山頂からは遮る物が無く、360度の大パノラマが広がり、一同大感激。時間的にも予想よりもかなり早く、3時間半で到着した。感動の声を上げる者、写真を撮りまくる者、ただただ見とれる者、素晴らしいの一言に尽きる眺めであった。さすがに山頂は風が吹き付け、しばらくすると寒くなったので、全員で記念撮影をした後、シールをはずし風の当たらない場所まで下って宴会をすることになった。50メートルほど下った林の中に宴会場を造り、いつものように大宴会。ロケーションがバツグンで北アルプスの山々が、乗鞍から剣まで真っ白に連なって見えていた。宴会後はいよいよ滑降。みんな待ちきれず、準備のできた者からどんどん滑っていく。後3人になったところへ、尾根の反対側から2人の登山者が顔を出した。我々とは違う、一つ南側の尾根を登ってきたようだ。聞くと、福井の人で、kyuさんの知り合いとのこと。全くトレースが無いコースで大変であったことだろう。
 話もそこそこに、先に行ってしまった仲間を追いかける。快晴で日当たりがいいものの、時間が早く気温が低いために雪はさらさら。気持ちよく滑ることができる。尾根の右下には御母衣湖が見え、その先に北アルプスが見えている。このまま下ってしまうのがもったいないような、そんな気分にさせるところであった。1534メートル峰を回り込むと展望が無くなり急斜面になる。尾根から離れないように、尾根の左斜面を滑っていく。標高が下がるに従って雪も重くなっていく。しかし、緊張感がとぎれないような斜面が続いているため楽しく滑ることができた。注意する点としては、谷が深いため、登りで苦しかった斜面まで尾根から離れないように滑ることがポイントである。登ってきた急斜面からは、谷に向かって一気に滑りこんでいく。登山口近くにはゲレンデのような斜面もあり遊ぶことができる。
 山頂から1時間で滑り降りてしまい、もったいないような気がした。1時を少し廻ったばかりで驚くほど早い。車を相乗りした桜香の湯まで一旦戻り、分かれた後、我々は下道ばかりで美濃加茂ICまで戻ることにした。3月に入りスキー客が少なくなったうえ、時間的にも早く道が空いており、2時間半弱で美濃加茂ICに到着することが出来た。
 今回の日照岳は、ラッセルもなく、雪の状態がよかったから早く登ることができたのだが、荘川ICからも近い国道から登るアクセスの良さ。3時間半で登れる距離。山頂からの展望の良さ。登り返しが無く適度な斜度。間違いようのない尾根通しのルート。どれをとっても素晴らしく、ホームゲレンデにしたいような山であった。どこへ行こうか迷ったときは気軽に出かけてみたい山で、新しい発見をして得した気分になりうれしくなった。
         国道156号線沿いの登山口 
    緩やかな谷沿いに林道が奥へ続いている
      急斜面を登った後の尾根づたいの登り
  尾根の中間点付近 なだらかなブナ林の中を行く         1534メートル峰を右側から巻く
  1534メートル峰を過ぎると一気に展望が広がる
 三方崩山(中央の山)と奥三方崩山(左側の高い山)
   日照岳山頂がなだらかな尾根の先に見えてきた
           緩やかな稜線を行く       風もなく穏やかな稜線 景色も最高
            山頂への最後の登り      平均年齢60歳とは思えないパワーだ
  山頂からの三方崩山 この角度で見えるのは珍しい    一番奥が人形山、右手前に猿ヶ馬場山も見える
         槍・穂高連峰をズームアップ        左右に大きく裾野を広げる乗鞍岳
       別山に続く真っ白で緩やかな尾根         別山から白山への稜線が美しい
            真っ白に輝く白山         白山をバックに山頂で記念撮影
   本日の宴会場は左側の林に決まったようだ  シールをはずし、風の当たらない宴会場めがけて滑降
  ロケーションのよい場所で宴会用のテーブルを造る   宴会場は北アルプスを一望する最高のロケーション
   1534メートル峰手前の気持ちのよい尾根        御母衣湖を見下ろしながら滑る
                御嶽山            登りが辛かった急斜面
       登山口近くのスキー場のような斜面      山頂から1時間で国道沿いの登山口に到着